病院の朝は早い。
今日は大学病院の通院日なのだが、朝7時の時点で、多くの人が受付機の開くのを待っている。
患者数が多いからと言えばそれまでなのだが、実にこんな時間によく来るものだと感心する。
そういう私もそんな中の一人だ。
私の場合は事前の検査があるので、その結果が出ないと診察は出来ない。
つまり予約の時間に間に合うように来ても、一時間以上も待たされるのだ。
そんな人も大勢居る。
日本人はこういう待たされるときのマナーは良いそうだ。
キチンと列を作って順番を待っているそうだ。
これが他の国では案外出来ないらしい。
ところが、そんな日本人も他の事ではマナーの悪いところが目に付く。
優先席しかり、エスカレーターしかりだ。
ともすれば平気で他人を突き飛ばしていく。
困ったものだと思う。
こういう人間に以前は強い怒りを感じていた。
そしてその怒りをぶつけていた。
どうしても許すことが出来なかった。
こういう人間は人の事を思いやることが出来ない。
そう思っていたからだ。
どうして、そこまで怒るのか?
それはやはり生育歴の中に原因がある。
いわれのないいじめを長い間受け続けてきたからだ。
だから人の事を思いやれないのは理不尽なことだと思っていた。
けれども、最近はそこまで怒ることは少なくなってきた。
その感情が無くなったわけではない。
そういう人間は情けない奴だと失望するようになったのだ。
どうせ注意しても分からない。
そう思うようになってきたのだ。
その心境の変化がどこから繰るのか、実は良く分かっていない。
薬の効果というものが大きいとは思うが、それだけではないだろう。
とはいえ、その原因を求めようとは思わない。
怒ることは同時に自分を苦しくさせる。
だがそれで現実が変わるわけではない。
他人を変えることは出来ないのだ。
だからなのか、今の私は自分を変えようとしているのかもしれない。
苦しむことは損なのだから。。
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