壁の向こうから楽しそうな笑い声が聞こえる。
10月末までいたリワークプログラムの声だ。
卒業して復帰までの間、私はデイケアにいて簡単な作業を自主的にしているのだが、気持ちは壁向こう側に向いてしまう。
どうしても。。
やはりまだ気持ちは向こう側を求めているのだろう。
ある意味で卒業しきれていない、そんな感じだ。
時々このままでいいのだろうか?
と思う時がある。
だが、それも強制的に終わらされてしまう。。
思えば7ヶ月という時間は長かったようで短かった。
生活がリワークプログラムで染まってしまっていた。
だが、この生活は仮の姿だ。
1時期、このリワークプログラムが3ヶ月で終了されようとしていたことがある。
勿論、私はそれに抵抗し、他の仲間の援護もあり、この事案は取り消された。
しかし、8月以降に入った人たちは3ヶ月契約となった。
この背景は先日主治医が説明してくれた。
リワークという物自体が見直されつつあるのだそうだ。
6ヶ月という時間は長すぎるのではないか、そこまで長い休暇を撮れる人はそれほどいないのではないか、このような理由からこれまで6ヶ月とされていたものが3ヶ月単位に変更されつつあるのだそうだ。
この流れは周辺地域から進んでおり、私の病院もこれに習ったようだ。
だが、反発が出てしまったのにはやはりそのやり方が悪かったのであろう。
今、壁の向こう側は静かだ。
今週末に行われるディベートに向かっての準備をしているようだ。
本の半月前までは私もその中にいた。
その記憶が私を引き止めようとする。
それは引きちぎらなければいけない。
仮の住まいにいる時間はもうすぐ切れるのだ。
その向こうには本来いるべき場所が私を待っていてくれる。
そこに行くのには高いハードルがあるのだが、それは越えなければならない。
今、壁の向こうの音に私は耳をそばだてている。。
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